アイラって何だ?
総面積600㎢、人口3400人程度の非常に小さな島だがこのアイラ島には8つ(正確には9つだが9つ目の蒸留所はまだ商品出荷開始してないので省略)の超名門蒸留所がひしめきあっているというまさにシングルモルトの聖地のような島なんだ!
島の南側には
『カリラ』
『アードベッグ』
『ラガヴーリン』
『ラフロイグ』
島の北側には
『ボウモア』
『ブルイックラディ』
『ブナハーブン』
『キルホーマン』
てな具合だ!
このブログでも既に紹介した名前がちらほらあるからもう飲んだって奴も居ると思うが、このアイラ島のモルトは各々とてもしっかりした個性をもっている!それぞれが長い歴史の中で完成された唯一無二の味わいだ!
だが、その全てに共通しているものが一つある!
それがアイラモルトの魂とも言うべき強烈なピート香だ!
(ブナハーブンは例外として)
ピートって何だ?
そんな島の匂いがたっぷり染み込んだピートを燃やして麦芽を乾燥させることであの独特な匂いのアイラモルトが出来上がるんだ!
つまりピート香ってのはたい積物の海藻とかプランクトン、潮の匂いってイメージしてくれれば分かりやすいかもしれん!
8つの蒸留所!
ざっくりとそれぞれの蒸留所の特徴を紹介していくぜ!
ボウモア
かつてエリザベス2世がこのボウモアを訪れた際に専用の樽を作り歓迎したなんてエピソードからもこの蒸留所の歴史の長さが伺えると思う!
今は訳あってサントリーの子会社になってるがこの話は聞かなかった事にしといてくれ!
大人には色々事情ってもんがあるからな!
さて、肝心のピート香だがこの島の8つの蒸留所の中では丁度真ん中ってとこかな!
きつ過ぎず、でもしっかりアイラ独特の個性は感じられるこのボウモアはよく初心者の入門用として名前が上がる蒸留所でもある!
俺はアイラの門番っと呼んでるぜ!
アイラモルトの中では流通量も多く価格もリーズナブルだから気軽に飲める酒として俺も重宝してる!
ただガッツリやりたいって夜にはちょっと物足りないかもしれないな!
シングルモルト ウイスキー ボウモア 12年
キルホーマン
キルホーマン マキヤーベイ 700ML 1本
2005年にアイラ島8番目の蒸留所として誕生したこのキルホーマンは使用するモルトの一部を自社の畑で栽培し、ピートもアイラ産の物だけを使用するという拘りっぷり!
ただし当然のことながら20年を超えるような長熟ボトルはまだ存在せず、スタンダードクラスのこのマキヤーベイも3~5年という比較的若い原酒をヴァッティングした物となっている。
ピートの強さを表すフェノール値は50ppmと非常に高くラフロイグやアードベッグと並ぶヘビーピート系に分類される!
正直俺の個人的な感想としてはこの熟成年数原酒のヴァッティング物で6000円前後の価格設定はやや高いと思うがまだ創業間もない蒸留所なのでそこら辺は仕方無いのかもしれないな!
てなわけで今後時間が経ち15年18年あたりのオフィシャル物が安定して供給されるようになる事を期待したいと思う!
キルホーマン マキヤーベイ
ブナハーブン
ブナハーブン 12年 700ml
このブナハーブン蒸留所、アイラ島にあってピートをほとんど炊かないという異例の製法をつらぬく蒸留所だ!
当然フレーバーもピート香はほとんど感じられず、フレッシュな花の香りに柔らかい甘み、ライトでクリアなボディ、とどちらかと言えばスペイサイドモルトの様な個性を持った蒸留所だ!
品のある軽い飲み口の美味い酒だがアイラのピーティーでスモーキーなモルトを求めてる奴にはコイツは全く当てはまらないので注意してくれ!
ブナハーブン 12年
カリラ
カリラ 12年 箱入り 700ml
フレッシュでフルーティーなフレーバーに甘くスムースなボディ、更に品のいいスモーキーフレーバーが合わさったとても上品な味が特徴の大人なアイラってな感じか!
アイラっぽさ(ピート香)で比較するとボウモア以上ラガヴーリン未満といったところだと思う!(あくまでオフィシャルスタンダードクラスで比較したらって話だぞ)
とにかくここも多くのファンの居る名門だから絶対に一本は飲んでおくべき蒸留所だな!
カリラ 12年
ラフロイグ
ラフロイグ 10年 700ml 40度 [並行輸入品]
ここに関しては細かいウンチクをダラダラ書くよりとにかくまずは飲んでくれ!間違い無いから!
アイラを知りたくばラフロイグ!まさにこれぞアイラってな感じの強烈な個性を持った蒸留所だ!
俺も正直今までこのラフロイグにはいくら使ったかわからん!
それくらい大好きな蒸留所だ!
ラフロイグ10年については1月19日の初心者5選の記事でも書いてるから詳しくはそっちを読んでみてくれ!
シングルモルト ウイスキー ラフロイグ 10年