まず一口に日本酒と言っても使用する米の品種、麹、更には蔵元各々の製法によって味や香りは全く違ってくる！これは普段俺達が愛飲しているウイスキーも同じだよな！
一から勉強を始めて自分の好みの一本を探そうとしたところで当然今年の花見には間に合わん！そこで今回は、数ある日本酒の中でも比較的飲み口がサッパリしていてクセの無い、ウイスキー飲みのお前らでも抵抗なく楽しめそうなメジャー銘柄5本を厳選したから是非参考にしてくれ！

まずは言わずと知れた淡麗辛口日本酒の代表格、新潟は朝日酒造の久保田萬寿だ！フルーティーな香りと非常にキレのあるスッキリとした飲み口は和食との相性抜群！刺身の盛り合わせと合わせて冷やで呑るのが最高な一本だ！
リヴェットやフィディックみたいなスッキリ華やかなスペイサイド(ハイランド)モルトが好きな奴にはピッタリの酒だな！
プレミアムクラスの大吟醸の中では比較的値段も安定しており入手も容易だから日本酒初心者の入門用の一本としても最適だと思うぜ！

続いては近年人気急上昇中の秋田県は新政酒造の代表作、NO.6(ナンバーシックス)S-typeだ！
急激な人気の高まりで若干価格も高騰気味ではあるが、上品でクセが無く、ふんわり優しい飲み口は女性にもファンが多くザ・ネオクラシックとも呼ばれている。
ウイスキーで言うならシーバス12年やバラン12年のようなバランス系の優等生タイプってところだな！

ここも熱狂的なファンの多い静岡の名蔵元だな！
兵庫県産の山田錦を55%まで磨き、南アルプス間ノ岳を源泉とする名水大井川伏流水と自社保存優良酵母を用いて独自の麹造りと低温発酵で醸されたしぼりたて吟醸生原酒。
生原酒ならではの新鮮な果物を思わせる豊潤なフルーツ香に、フレッシュで透明感のある爽やかな甘み、更に微かな酸味が絶妙なアクセントとなり日本酒本来の魅力を存分に味わえる完成度の高い一本だ！
ウイスキー好きなお前らは磯って漢字を見ると条件反射的にスカイ島のタリスカーやヨード香ムンムンのアイラモルトを想像しちまうと思うが、この磯自慢はむしろハイランドモルト寄りのフルーティー系のフレーバーだからくれぐれも注意してくれよな！

俺は今回の5本の中ではコイツが一番好みだな！
とにかく甘みと酸味のバランスが絶妙！
キレの良さも抜群で透き通るようなのど越しがたまらない！
これぞ純米大吟醸ってな感じの至極の一本だな！

春のポカポカ陽気に満開の桜の下でコイツをクイっとやったらたまらんぜ！

ラストは旭酒造の超人気、純米大吟醸獺祭の磨き三割九分！
一昨年あたりが人気のピークでアホみたいに価格高騰してたが蔵元の増産体制が整いここ一年くらいでようやく値段も落ち着いてきた感じだな！
俺は23、39、50、23遠心分離の四種類飲んだが、23はクリア過ぎて少し物足りず、逆に50は少しエグみが気になる印象で、結局この三割九分に落ち着いた！
まあ日本酒好きにはあまり評判の良くない獺祭だが、結局それってのは価格と味のバランスに対しての話なんだよな。確かに数年前の値段なら他の酒買った方が良いやって話にもなったとは思うが、流通が安定して値段も落ち着いた今ならむしろ買いだと思うぞ俺は！
やっぱり味は抜群に良いしな獺祭！

そんなわけで今回は特別編としてお花見に合う日本酒5本を紹介してきたわけだが、ぶっちゃけ俺は花粉症持ちなもんで花見はあまり好きじゃないんだよなぁ・・。

アディオス！